hamlife.jpが屋外でのPLC使用を認める総務省令の改正が公布されたことを伝えています。
http://www.hamlife.jp/2014/02/01/plc-okugai-koufu/
この件ですが,hamlife.jpでも「いつの間にか」という表現があり,不意打ちを受けたような印象を持っているようです。
某所では「だまし討ちだ」と言っておられた方がいらっしゃったとか。(ただしこれについては,当該の投稿を直接見たわけではなく伝聞なので,事実かどうかは未確認)。
しかしながら,本件については改正に至る過程がすべてWebサイトで誰でも参照出来る形で公開されており,上記の批判は的外れであろうかと思います。
以下,時系列を追ってみます。なおここでは法令改正の内容に関する評価,つまり屋外でのPLC利用についての是非については触れません。
2012年2月7日に「電波法施行規則等の一部を改正する省令案等についての意見募集--広帯域電力線搬送通信設備の屋外利用」に関するパブリックコメントの募集が出ています。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban16_02000041.html
これについてはJARLが会員に対して反対意見を出すように呼びかけています。
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/2-7_plc/powerline-communication.htm
上記パブリックコメントは同年3月11日に締め切られて,それを踏まえた上で電波監理審議会から原案を適当とする旨が答申されたという公示が同年4月11日に公開されています。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban16_02000045.html
ちなみにその電波監理審議会の審議の議事録は以下のURLで公開されています。
第990回電波監理審議会
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/denpa_kanri/kaisai/02kiban01_03000043.html
第991回電波監理審議会
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/denpa_kanri/kaisai/02kiban01_03000044.html
特筆すべきは1回の審議会で決着せずに,2回にわたって審議が行われたことです。他の諮問事項では1回の審議で終わっていますので,審議会も飾りではなくて誠実に対応していただいたのではないかと思われます。議事録を見ればわかりますが,2回ともかなり時間をかけています。
ただし審議では多くの反対意見については,総務省側から「技術的根拠が乏しい」という指摘がされており,それに関して審議会としては特に意見は出ていないようです。
いずれにしろ,このように改正に至る過程は「原案を適当とする旨の答申」があったことも含めて公開されている以上,改正自体はすでに予告されているも同じですから,「不意打ち」や「だまし討ち」のような表現は不適切ではないかと思われます。
JARLがこの件を会員に向けてフォローしていないのは多少の問題があるかも知れませんが,それとこれとは別の次元の話です。
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